穂村弘さん
を読んだ。人気歌人で、エッセイも多数発表している穂村さん。日常に潜む、どことない違和感、生きづらさを、しかしとても魅力的に描かれている。
この本の中に「神様」というエッセイがある。自分にとって憧れの人、といった意味なのだが、私にとって穂村さんもまた、神様のようだと思った。 私にとっての穂村弘は、世界の創造者としての神様、だ。短歌で、エッセイで、我々が見ているはずの、しかし一向に掴めない、表現できない、文章にできない世界をさらりと目の前に提示してくれる。日常と日常の間には無数の隙間があって、その先には別の世界が並行して走っていて、うまく隙間から手を入れるとその世界を引っ張ってこれるとしたら、穂村弘はそれをできる人、してくれる人だと思う。並行して走っている世界を引っ張り出し、それを短歌やエッセイに「翻訳して」我々の前に提示してくれる。我々が見えない世界を取り出す、創り出すという意味において彼は創造者なんじゃないか、と思う。
穂村弘さんって素敵で、ちょっと怖い感じもして、でもやっぱり魅力的で。
— 水ようかん (@mizyokan38) 2017年9月3日
羨ましくて、ちょっと憎らしいくらい。
心ざわつかされる人だ。
不思議で、魅力的な、穂村さん。まだ、「ほむほむ」などと呼ぶ気にはなれない。